印象が良い歯医者の言い回し

2026年2月
  • 舌のピリピリと赤い斑点は体のサインかも

    医療

    舌に生じるピリピリとした不快な感覚や、ポツポツと現れる赤い斑点は、単に口の中だけの局所的な問題と捉えられがちです。しかし、これらは時として、体全体が発しているより深い健康問題のサインである可能性があります。東洋医学では古くから「舌は内臓の鏡」と言われるように、舌の状態は体内の栄養バランスや内臓機能、免疫力の状態を敏感に反映します。例えば、舌の赤い斑点や炎症は、ビタミン不足を知らせる警告かもしれません。特に、皮膚や粘膜の健康維持に不可欠とされるビタミンB2、B6、B12などが欠乏すると、舌炎(グロシティス)を引き起こしやすくなります。この場合、舌の症状は、偏った食生活を見直すよう体が促しているメッセージと解釈できます。日常的に加工食品や外食が多い方は、栄養バランスが乱れている可能性を考慮すべきでしょう。また、鉄分が不足することで生じる鉄欠乏性貧血も、舌に特徴的な変化をもたらすことがあります。貧血が進行すると、舌の表面にある糸状乳頭という小さな突起が萎縮し、舌全体が平滑でのっぺりとした見た目になり、赤みを帯びることがあります。これに伴い、舌がピリピリとしみたり、食べ物の味がわかりにくくなったりするのです。このほか、稀ではありますが、自己免疫疾患や特定の感染症、さらには消化器系の疾患が、初期症状の一つとして舌に変化を及ぼすことも報告されています。もちろん、舌のトラブルの多くは一時的なもので心配ないケースがほとんどです。しかし、症状が長引いたり、全身の倦怠感や他の不調を伴ったりする場合には、それが体からの重要なサインである可能性を念頭に置き、内科などを受診して総合的に診てもらうことが賢明です。舌という小さな部位の変化を見逃さないことが、健康を守る上で大きな意味を持つことがあるのです。