現在かかっている歯科医師の診断や治療方針について、他の歯科医師の意見も聞いてみたいと考える「セカンドオピニオン」。これは、患者さんが納得して治療を受けるための重要な権利の一つです。では、初めて訪れる歯科医院の初診で、セカンドオピニオンを求めることは可能なのでしょうか。また、その際に気をつけるべきことは何でしょうか。結論から言うと、初診でセカンドオピニオンを求めることは可能です。多くの歯科医師は、患者さんがより良い治療法を選択するために、他の医師の意見を聞きたいという気持ちを理解し、真摯に対応してくれます。むしろ、セカンドオピニオンを積極的に受け入れている歯科医院も増えています。初診でセカンドオピニオンを求める場合、まずは予約の際にその旨を伝えることが大切です。「現在、他の歯科医院で〇〇という診断を受けており、治療方針について他の先生のご意見も伺いたいのですが、セカンドオピニオンは可能でしょうか?」というように、具体的に伝えましょう。これにより、歯科医院側もセカンドオピニオンに対応するための準備(時間の確保や、必要な資料の確認など)をすることができます。セカンドオピニオンを求める際に、持参すると非常に役立つのが、現在かかっている歯科医師からの「紹介状(診療情報提供書)」や、レントゲン写真、歯周病検査の結果、歯型などの検査資料です。これらの資料があれば、セカンドオピニオン先の歯科医師は、現在の状況をより正確に、そして迅速に把握することができます。重複する検査を避けることにも繋がり、患者さんの時間的・経済的な負担も軽減できます。もし、資料の提供を依頼しにくいと感じる場合は、セカンドオピニオン先の歯科医師にその旨を相談し、どのような情報が必要かを確認すると良いでしょう。