歯医者さんを変えたいけれど、今の歯医者さんにどう伝えればいいか、新しい歯医者さんにどう思われるかなど、気まずさを感じて一歩踏み出せないでいる方もいるでしょう。しかし、いくつかのコツを押さえておけば、その気まずさを軽減し、よりスムーズに歯医者さんを移行することができます。まず、現在の歯医者さんに対しては、必ずしも「変えます」と直接宣言する必要はありません。治療が一段落したタイミングや、定期検診の案内が来た際に、次の予約を入れずに自然とフェードアウトするという形でも構いません。もし、治療の途中でどうしても変えたいという場合は、正直に「仕事の都合で通えなくなった」「引っ越しをすることになった」など、当たり障りのない理由を伝えるのも一つの方法です。ただし、嘘をつくことに抵抗がある場合は、無理に理由を作る必要もありません。もし、新しい歯医者さんでの治療に必要な情報(レントゲン写真、歯周病検査の結果など)を現在の歯医者さんから入手したい場合は、「セカンドオピニオンを受けたいので、資料の提供をお願いします」と伝えるのが最も角が立たない方法でしょう。セカンドオピニオンは患者さんの権利であり、多くの歯科医師はこれに協力してくれます。この際、紹介状(診療情報提供書)も併せて依頼すると、新しい歯医者さんでの情報共有がよりスムーズになります。資料の提供には費用がかかる場合があるので、事前に確認しておくと良いでしょう。新しい歯医者さんを探す際には、まず自分が何を重視するのかを明確にすることが大切です。例えば、「丁寧な説明をしてくれる先生が良い」「痛みの少ない治療を心がけているところ」「最新の設備が整っているところ」「通いやすい場所にあること」など、優先順位をつけましょう。その上で、インターネットの口コミサイトや、歯科医院のホームページ、知人からの紹介などを参考に、いくつかの候補をリストアップします。ホームページでは、院長の経歴や治療方針、院内の雰囲気などを確認できます。初診の予約をする際には、電話で受付の対応などを確認するのも、医院の雰囲気を知る手がかりになります。