印象が良い歯医者の言い回し

大きくて痛い「でかい口内炎」ができてしまうと、一刻も早く治したいと思うのは当然のことです。幸い、多くの口内炎は数日から2週間程度で自然に治癒しますが、症状を和らげ、治癒を早めるために市販薬を利用することも有効な手段の一つです。でかい口内炎の治療の基本は、まず「口腔内を清潔に保つこと」と「刺激を避けること」です。食後は丁寧に歯磨きやうがいを行い、口の中を清潔に保ちましょう。ただし、歯ブラシが直接口内炎に当たると強い痛みを感じるので、優しく磨くように注意が必要です。食事は、熱いもの、辛いもの、酸っぱいもの、硬いものなど、刺激の強い食品は避け、柔らかく消化の良いものを選びましょう。市販薬には、いくつかのタイプがあります。まず、「塗り薬（軟膏・ゲルタイプ）」です。患部に直接塗布することで、炎症を抑えたり、痛みを和らげたり、粘膜を保護したりする効果が期待できます。ステロイド成分を含むものは炎症を抑える効果が高いですが、使用期間や回数には注意が必要です。非ステロイド性のものや、粘膜修復を助ける成分を含むものもあります。次に、「貼り薬（パッチタイプ）」です。患部に直接貼り付けることで、物理的な刺激から保護し、薬効成分を持続的に作用させることができます。食事中や会話中の痛みを軽減する効果も期待できます。ただし、貼る場所によっては剥がれやすいこともあります。「スプレータイプ」の薬は、手が届きにくい場所の口内炎にも手軽に使用できます。殺菌成分や抗炎症成分が含まれているものが多く、シュッと吹きかけるだけでケアができます。また、「うがい薬」も口腔内全体の殺菌・消毒に役立ち、口内炎の悪化を防いだり、治癒を助けたりする効果が期待できます。これらの市販薬を使用する際は、必ず説明書をよく読み、用法・用量を守って使用することが大切です。どの薬を選べばよいか迷う場合は、薬剤師に相談すると良いでしょう。ただし、市販薬を数日間使用しても症状が改善しない、痛みがますます強くなる、口内炎がどんどん大きくなる、あるいは繰り返しできるような場合は、単なる口内炎ではない可能性も考えられます。自己判断せずに、早めに歯科医師や耳鼻咽喉科医を受診するようにしてください。