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  • 口角炎と口唇炎、どう違う?ビタミン不足が招く唇トラブル

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    唇の端、いわゆる「口角」が切れて、赤く炎症を起こす「口角炎」。そして、唇全体が荒れてしまう「口唇炎」。この二つは、起こる場所は近いですが、原因や症状に、少し違いがあります。そして、どちらのトラブルにも、深く関わっているのが、体内の「栄養不足」、特に「ビタミンB群」の欠乏です。まず、「口角炎」は、その名の通り、口角に限定して、赤みや腫れ、亀裂、かさぶたなどができるのが特徴です。口を開けるたびに、傷口が引っ張られて裂けるため、強い痛みを伴います。口角炎の直接的な原因は、多くの場合、唾液や、食べかすなどが、口角の溝に溜まることで、細菌や、カビの一種である「カンジダ菌」が繁殖することです。しかし、その背景には、体の抵抗力が低下している状態が隠れています。そして、その抵抗力を低下させる、大きな要因の一つが、「ビタミンB2」の不足なのです。ビタミンB2は、「発育のビタミン」とも呼ばれ、皮膚や粘膜の細胞の再生を助ける、重要な働きを担っています。これが不足すると、新陳代謝が滞り、特に、常に動いて摩擦が起きやすい、口角の粘膜が弱くなり、炎症が起きやすくなるのです。一方、「口唇炎」は、唇全体、あるいは、その周りの皮膚にまで、炎症が広がる状態を指します。カサつきや皮むけ、赤み、腫れ、亀裂など、症状は様々です。原因も、乾燥や紫外線、化粧品によるかぶれ、アトピー性皮膚炎など、多岐にわたります。そして、この口唇炎の発生にも、「ビタミンB群」の不足が、大きく関わっています。ビタミンB2に加えて、タンパク質の代謝を助け、健康な皮膚を作るのに必要な「ビタミンB6」が不足すると、口唇炎や、湿疹などが起きやすくなると言われています。もし、あなたが、口角炎や口唇炎を、繰り返し起こしているのであれば、外側からのケアだけでなく、体の内側、つまり「食生活」を見直すことが、根本的な解決に繋がります。ビタミンB2を多く含む、レバーや、うなぎ、卵、納豆、乳製品。そして、ビタミンB6が豊富な、マグロやカツオ、鶏肉、バナナなどを、日々の食事に、バランス良く取り入れること。それが、唇のトラブルを、内側から予防するための、最も美味しくて、おすすめの方法なのです。