ドライソケット予防!抜歯後の食事で気をつけること
抜歯後の合併症の中でも、特に強い痛みを伴うのが「ドライソケット」です。これは、抜歯した穴(抜歯窩)を保護するはずの血餅(けっぺい:かさぶたのような血液の塊)が、何らかの原因で剥がれてしまったり、十分に形成されなかったりして、顎の骨が露出してしまう状態を指します。骨が直接外部の刺激にさらされるため、ズキズキとした激しい痛みが数日から数週間続くことがあります。ドライソケットを予防するためには、抜歯後の日常生活、特に食事においていくつかの重要な注意点があります。まず、最も大切なのは、血餅を剥がさないようにすることです。血餅は、傷口を保護し、治癒を促すための非常に重要な役割を担っています。食事の内容としては、やはり柔らかく、刺激の少ないものが基本です。お粥やスープ、ヨーグルト、豆腐などが適しています。また、アルコールは血行を促進し、出血や腫れを助長する可能性があるため、控えましょう。ドライソケットは、通常、抜歯後2〜4日目頃から症状が現れることが多いと言われています。もし、抜歯後数日経っても痛みが改善しない、あるいはむしろ悪化してくる、ズキズキとした拍動性の痛みが続く、口臭が気になるといった症状があれば、ドライソケットの可能性があります。我慢せずに、速やかに治療を受けた歯科医院を受診してください。適切な処置を受けることで、痛みは軽減し、治癒も促されます。抜歯後の食事は、ドライソケット予防という観点からも非常に重要です。歯科医師の指示をよく守り、慎重に行動することが大切です。