歯医者さんの初診では、歯科医師やスタッフに自分の口の中の状態や悩みを正確に伝えることが、適切な診断と治療に繋がる第一歩です。しかし、いざ診察台に座ると緊張してしまったり、何を話せば良いのか分からなくなってしまったりすることもあるでしょう。ここでは、初診の際に歯科医師に伝えておきたいこと、そして効果的な伝え方のポイントについてご紹介します。まず、最も重要なのは「現在の症状」です。いつから、どこが、どのように痛むのか(ズキズキ、ジンジン、しみるなど)、どのような時に症状が出るのか(冷たいものがしみる、噛むと痛い、何もしなくても痛いなど)、できるだけ具体的に伝えましょう。もし、痛みの度合いを表現するのが難しければ、「日常生活に支障があるほど痛い」「我慢できないほどではないが気になる」といった表現でも構いません。次に、「治療に対する希望や不安」も遠慮なく伝えましょう。例えば、「できるだけ歯を抜きたくない」「痛いのが苦手なので、麻酔をしっかりしてほしい」「金属の詰め物は避けたい」「過去に歯科治療で怖い思いをしたことがあるので不安だ」など、どんなことでも構いません。歯科医師は、患者さんの希望や不安を理解した上で、最適な治療法を提案したいと考えています。また、「過去の歯科治療歴」も重要な情報です。いつ頃、どのような治療を受けたのか、その結果どうだったのかなどを伝えられると、診断の助けになります。特に、アレルギー(麻酔薬や金属など)の経験がある場合は、必ず伝えるようにしてください。「全身疾患や服用中の薬」についても、正確に伝えることが非常に大切です。高血圧や糖尿病、心臓病、骨粗しょう症などの持病がある場合や、血液をサラサラにする薬、骨粗しょう症の薬などを服用している場合は、歯科治療に影響が出ることがあります。安全に治療を行うために、お薬手帳を持参し、歯科医師に見せるようにしましょう。女性の場合は、「妊娠の可能性」や「授乳中であること」も必ず伝えてください。レントゲン撮影や投薬、麻酔などに配慮が必要となる場合があります。これらの情報を効果的に伝えるためのポイントは、「事前にメモを準備しておく」ことです。伝えたいことを箇条書きにしておけば、緊張していても忘れずに話すことができます。
初診で何を話す?歯医者さんへの伝え方